“軍鶏籠”のいろいろな読み方と例文
旧字:軍鷄籠
読み方割合
とうまるかご66.7%
たうまるかご16.7%
とうまる16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
息をあえぎながら見廻すと、ゆうべの宿、青砥屋あおとやを立って来た東儀与力以下の人々と軍鶏籠とうまるかごとが、列をつくって、眼の前をふさいでいた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも、関東へ送られる途中、彼は少しもおそれる色なく、「日毎に軍鶏籠たうまるかごの中から酒を乞ひ酔眠すること平日と異らず」と云ふ程、腹の出来た人間だつたと云ふから流石さすがに頼山陽の子に恥ぢない。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
送り役人がついて七つの軍鶏籠とうまるが来たから送り帳に照しあわせて七人を受けとり、これを艀舟に積む。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)