“船蔵”の読み方と例文
旧字:船藏
読み方割合
ふなぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舟は矢の如く安治川を横切って春日出岸、蜂須賀家のお船蔵ふなぐらや下屋敷の下をさかのぼり、六軒家のくら藪岸やぶぎしへ着いた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは、伊達家の船蔵ふなぐらが松島湾の法師崎にあり、石巻街道の水主かこ町には、水主たちが住んでいるし、家中かちゅうの往来も少なくなかったから、それらのためにも、必要な設備がととのっていたのであった。
まんじ丸御用意のため、川口の脇船へ何かのしめしあわせにおいでになり、只今、お船蔵ふなぐらにはおいでがないそうでござります」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)