“空巣稼”の読み方と例文
読み方割合
あきすかせ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「今時にも、熊坂長範くまさかちょうはんみたいなものがいるとみえ、あの大坂城へ、大八車を曳きこんで、お金蔵きんぞうだのお手道具だのを、空巣稼あきすかせぎした奴があるそうじゃ」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
品物は隱して置くかも知れないが、空巣稼あきすかせぎで金を盜んだ奴は、三日とつかはずに居る氣遣ひはねエ
要するに、盲動もうどうだった。——帰りがけの鳥越城における空巣稼あきすかせぎの程度では、その消耗も士気の挫折ざせつも埋まるはずもないほどな打撃である。殊に、かれの悶情もんじょうは、ゆべくもなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)