“盲動”の読み方と例文
読み方割合
もうどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朋党ほうとうを結び団隊を作って、権力や金力のために盲動もうどうしないという事なのです。それだからその裏面には人に知られないさびしさも潜んでいるのです。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
要するに、盲動もうどうだった。——帰りがけの鳥越城における空巣稼あきすかせぎの程度では、その消耗も士気の挫折ざせつも埋まるはずもないほどな打撃である。殊に、かれの悶情もんじょうは、ゆべくもなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
気をつけねばあぶないと思う。現代の文明はこのあぶないで鼻をかれるくらい充満している。おさき真闇まっくら盲動もうどうする汽車はあぶない標本の一つである。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)