“もうどう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妄動60.6%
艨艟30.3%
盲動9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「近年幕吏妄動もうどうし、かつ君臣の名義大いに混乱致し、はなはだしきは徳川幕府あるを知りて、天皇のあるを知らずに至り候——」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
十二隻の艨艟もうどう一縦列をなして、午後五時大同江口を離れ、伸びつ縮みつ竜のごとく黄海のうしおを巻いて進みぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
要するに、盲動もうどうだった。——帰りがけの鳥越城における空巣稼あきすかせぎの程度では、その消耗も士気の挫折ざせつも埋まるはずもないほどな打撃である。殊に、かれの悶情もんじょうは、ゆべくもなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)