“妄動”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうどう95.2%
まうどう4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御着の城も個々の運命もささえてゆけないと思いつめている老臣たちの頑固な旧観念と妄動もうどうあわれまずにいられなかったのである。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「近年幕吏妄動もうどうし、かつ君臣の名義大いに混乱致し、はなはだしきは徳川幕府あるを知りて、天皇のあるを知らずに至り候——」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
盲目めくらではなく、眼はいて居ながら周囲と混融し、あるひは反発し合つて妄動まうどうして居る。未来派の絵はやがて僕の世界なのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
猛烈な鮮新フレツシユな力の妄動まうどうである。其れに対すると僕までが血をわかし、肉が引緊ひきしまる程に力強さを覚える。果して僕にも其れだけ活力ヸタリテがあるか、うか。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)