“妄言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうげん41.7%
ぼうげん25.0%
まうげん16.7%
たはごと8.3%
もうごん8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう云うとおそらくあなたは妄言もうげんだとお思いになるでしょうが、それはあなたがまだ水戸を知らず東湖先生の精神を知っていないからです
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
いやしくも人心を具えたる者なれば、誰か孟子の妄言ぼうげんを信ぜん。元来不孝とは、子たる者にて理にそむきたることをなし、親の身心をして快からしめざることを言うなり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ただ願ふらくはかの如来にょらい大慈だいじ大悲だいひ我が小願の中において大神力を現じ給ひ妄言まうげん綺語きご淤泥おでいして光明顕色けんじき浄瑠璃じゃうるりとなし、浮華ふくわの中より清浄しゃうじゃう青蓮華しゃうれんげを開かしめ給はんことを。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
隔離病舎に収容された晩などは知覚が朦朧になり、妄言たはごとまで言つた位。適切てつきりチフス性の赤痢と思つて加藤も弱つたのであるが、三日許りで危険は去つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
余計な事じゃないか、何も坊主の癖にそんな知った風な妄言もうごんかんでもの事だあね
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)