“淤泥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おでい90.9%
どろ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもその俗語の俗ならずしてかえって活動する、腐草ほたると化し淤泥おでいはちすを生ずるの趣あるを見ては誰かその奇術に驚かざらん。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
そして彼女を妹の如くに愛する。彼女の力になって遣る。彼女を淤泥おでいうちから救抜する。僕の想像はこんな取留のない処に帰着してしまった。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
いかんとなれば冬の雪はいかほどつもりても凝凍こほりかたまることなく、脆弱やはらかなる事淤泥どろのごとし。かるがゆゑに冬の雪中はかんじきすかり穿はきみちゆく里言りげんには雪をこぐといふ。