“おでい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
淤泥76.9%
汚泥23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我と彼との愛こそ淤泥おでいうちに輝く玉の如きものなれ、我はこの一つの穢れざるをいだきて、この世のすべて穢れたるを忘れん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
久しく自然主義の淤泥おでいにまみれて、本来の面目を失してゐた人道ユウマニテエが、あのエマヲのクリストの如く「日かたぶきて暮に及んだ」文壇にふたたび姿を現した時、如何に我々は氏と共に
あの頃の自分の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ちょうど、買ったばかりの白いシャツに、汚泥おでい飛沫ひまつをひっかけられたように。
(新字新仮名) / 新美南吉(著)
下水道にはいってそれらのものにふさわしい汚泥おでいを見るのは、いささか心を慰むるに足ることである。