妄言ぼうげん)” の例文
いやしくも人心を具えたる者なれば、誰か孟子の妄言ぼうげんを信ぜん。元来不孝とは、子たる者にて理にそむきたることをなし、親の身心をして快からしめざることを言うなり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しかし、クリストフの妄言ぼうげんに最も憤慨したのは、ファゴットのスピッツであった。彼はその音楽上の本能的嗜好しこうをよりも、生来の屈従的精神をさらにはなはだしく傷つけられた。
妄言ぼうげん多謝だ。」兄さんは笑って
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)