“清浄”のいろいろな読み方と例文
旧字:清淨
読み方割合
しょうじょう37.9%
せいじょう27.6%
きれい10.3%
しやうじやう8.6%
しやう/″\5.2%
きよらか3.4%
きよめ1.7%
しゃうじゃう1.7%
せいじやう1.7%
ショウジョウ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いったい蓮華は清浄しょうじょうな高原の陸地にはえないで、かえってどろどろした、きたな泥田どろたのうちから、あの綺麗きれいな美しい花を開くのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
清浄せいじょうな白い籐の椅子、テーブル、純白なカーテン、海の色そのままな真青な敷物マット、南に海を受けたそこは二十畳に近い座敷だった。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
知らぬうちこそ清浄きれいだが、だんだんあとからいろいろなことが分ってくると、この先まだまだ厭な思いをしなければならぬ。
狂乱 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
が、それと同じに、母が——あれほど、自分には優しく、清浄しやうじやうである母が、男に対して、娼婦のやうに、なまめかしく、不誠実であることが、一番悲しかつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
極陰の地にあなを作り、屋をつくかけ、別に清浄しやう/″\の地にかきをめぐらして、人にふませず、鳥獣てうじうにもけがさせず、しかして雪をまち、雪ふれば此地の雪をかのあなつきこめうづめ、人是を守り、六月朔日是をひらき
どうぞ、あの処女むすめを罰しないで下さい。そうして、いつまでもいつまでも清浄きよらかにお守り下さいませ。そうして私も…………。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
主婦は燧石ひうちいしを取出して、清浄きよめの火と言つて、かち/\音をさせて騒いだ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ただ願ふらくはかの如来にょらい大慈だいじ大悲だいひ我が小願の中において大神力を現じ給ひ妄言まうげん綺語きご淤泥おでいして光明顕色けんじき浄瑠璃じゃうるりとなし、浮華ふくわの中より清浄しゃうじゃう青蓮華しゃうれんげを開かしめ給はんことを。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
全然?——もつとも全然かどうかは疑問かも知れない。当時の僕は彼等以外にも早稲田わせだの連中と交際してゐた。その連中もやはり清浄せいじやうなる僕に悪影響を及ぼしたことは確かである。
「仮面」の人々 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「——寸草スンソウトドメズ、六コン清浄ショウジョウナリ。汝ノタメ剃ッテ除キ、争競ソウキョウマヌガレセシム。……ツ、ミナ剃リ落セ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)