“せいじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:セイジョウ
語句割合
清浄59.3%
性情14.8%
斉襄7.4%
倩娘3.7%
性状3.7%
清縄3.7%
聖浄3.7%
西城3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
室は小公会堂しょうこうかいどうぐらいの大きさであるが、まるで卵のからの中に入ったように壁は曲面きょくめんをなしていてクリーム色に塗られている。清浄せいじょうである。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
好漢惜しむらくは性情せいじょうであり短慮であった。まだまだ彼の勇は蜀のために用うる日は多かったのに、桃園の花燃ゆる日から始まって、ここにその人生を終った。年五十五であったという。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
れ幽明の異趣、すなわ詭怪きかいの多端、之に遇えば人に利あらず、之に遭えば物に害あり。故に大厲だいれい門に入りて晋景しんけい歿ぼっし、妖豕ようしに啼いて斉襄せいじょうす。禍を降し妖をなし、さいを興しせつをなす。
牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
小さい時からこう州へ呼び寄せられて倩娘せいじょうといっしょに育てられ、二人の間は許嫁いいなずけ同様の待遇で、他人に向っておりおり口外する伯父のことばを聞いても、倩娘は自個じぶんのものと思うようになり
倩娘 (新字新仮名) / 陳玄祐(著)
「……」博士は無言で、しばしは口をモゾモゾせられたが、これは変者かわりものをもって鳴る博士の性状せいじょうとして「しかり」を意味するものにほかならぬ。
キド効果 (新字新仮名) / 海野十三(著)
壇の四方には、笹竹ささだけを建て、清縄せいじょうをめぐらして金紙きんし銀箋ぎんせんはなをつらね、土製の白馬をいけにえにして天を祭り、烏牛をほふったことにして、地神をまつった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は恐るべきまた驚くべき色魔しきまなのだ。一切の穢濁を断じて聖浄せいじょうの楽土に住む得道出家とくどうしゅっけの身にてありながら、いたずらにただ肉を追う餓鬼畜生のたぐいなのだ。
西城せいじょうの多くの百姓が、閣下を慕って、漢中へ移ってきたと聞いて、蜀中の百姓はみなよろこんでおりますよ」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)