“せいじやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
性情44.4%
清淨33.3%
清浄11.1%
聖上11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつも画学ぐわがくと習字にかけては全級ぜんきふたれも及ぶものゝない長吉ちやうきち性情せいじやうは、鉄拳てつけんだとか柔術じうじゆつだとか日本魂やまとだましひだとかふものよりもまつたちがつた他の方面に傾いてゐた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
修道院の莊嚴さうごんな、神祕しんぴ清淨せいじやう雰圍氣ふんゐきが私のすべてを薫染くんせんつくしてゐたのであつた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
全然?——もつとも全然かどうかは疑問かも知れない。当時の僕は彼等以外にも早稲田わせだの連中と交際してゐた。その連中もやはり清浄せいじやうなる僕に悪影響を及ぼしたことは確かである。
「仮面」の人々 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
一日、聖上せいじやう親臨しんりんして負傷者をし、恩言おんげんたまふ、此より兵士負傷者とならんことを願ふ。是に由つて之を觀れば、兵をぎよするも亦情に外ならざるなり。