“妄念”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうねん67.7%
まうねん25.8%
ばうねん3.2%
マウネン3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なさけない……なになにやら自分じぶんにもけじめのない、さまざまの妄念もうねん妄想もうそうが、暴風雨あらしのようにわたくしおとろえたからだうちをかけめぐってるのです。
私は頭を振つてそれらの妄念まうねんを消すと、又再び彼らの談話に仲間入りするために、強ひて快活な態度を取らねばならなかつた。
良友悪友 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
〔譯〕自らつとめてまざる時候じこうは、心地しんち光光明明くわう/\めい/\にして、何の妄念ばうねん游思ゆうし有らん、何の嬰累えいるゐ罣想けさう有らん。
京都新京極の坂井座に座頭として打ち続けた数年も、恐らくかうした彼の周囲の妄念マウネンが、彼を駆り立てたことが多かつたであらう。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)