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『良友悪友』
ふりがな文庫
『
良友悪友
(
りょうゆうあくゆう
)
』
「失恋が、失恋のまゝで尾を曳いてゐる中は、悲しくても、苦しくても、口惜しくつても、心に張りがあるからまだよかつた。が、かうして、忘れよう/\と努力して、それを忘れて了つたら、却つてどうにも出来ない空虚が、俺の心に出来て了つた。実際此の失恋で …
著者
久米正雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文章世界」1919(大正8)年10月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約22分(500文字/分)
朗読目安時間
約36分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
向
(
かう
)
芸者
(
キモノ
)
饒舌
(
おしやべり
)
自
(
おのづか
)
真実
(
ほんたう
)
空
(
あ
)
嘲笑
(
てうせう
)
後
(
おく
)
懐
(
なつか
)
揶揄
(
からかは
)
此方
(
こつち
)
甲斐
(
がひ
)
訊
(
たづ
)
馳
(
ば
)
佇
(
たゝず
)
住居
(
すまひ
)
味
(
あぢは
)
少許
(
すこしばか
)
弾
(
はず
)
彼処
(
あそこ
)
況
(
いは
)
行
(
や
)
遊蕩
(
いうたう
)
麦酒
(
びーる
)
一
(
ひ
)
両脇
(
りやうわき
)
先刻
(
さつき
)
其儘
(
そのまゝ
)
却
(
かへ
)
可笑
(
をか
)
哄笑
(
こうせう
)
喇叭
(
らつぱ
)
喋
(
しやべ
)
外套
(
ぐわいたう
)
妄念
(
まうねん
)
定
(
きま
)
巨躯
(
きよく
)
差支
(
さしつか
)
或
(
あ
)
所謂
(
いはゆる
)
揺
(
ゆす
)
敢
(
あ
)
暫
(
しば
)
此
(
こ
)
此処
(
こゝ
)
殆
(
ほと
)
満腔
(
まんかう
)
点
(
とも
)
点頭
(
うなづ
)
猶
(
なほ
)
猶更
(
なほさら
)
畢竟
(
ひつきやう
)
癪
(
しやく
)
相槌
(
あひづち
)
硝子
(
がらす
)
確乎
(
しつかり
)
稍々
(
やゝ
)
翕然
(
きふぜん
)
而
(
そ
)
茲
(
こゝ
)
蔽
(
おほ
)
許
(
ばか
)
諧謔
(
かいぎやく
)
賑
(
にぎや
)
遮
(
さへぎ
)
閃
(
ひら
)
障
(
さは
)
風貌
(
ふうばう
)
餉台
(
ちやぶだい
)
鳥渡
(
ちよつと
)
一頻
(
ひとしき
)
不可
(
いけ
)
中
(
うち
)
之
(
これ
)
乍
(
なが
)
了
(
しま
)
交際
(
つきあ
)
人懐
(
ひとなつ
)
何故
(
なぜ
)
併
(
しか
)
依
(
よ
)
俺
(
おれ
)
做
(
な
)
傍
(
そば
)
傾
(
かし
)
僻
(
ひが
)
充
(
み
)
先
(
ま
)
兎
(
と
)
其処
(
そこ
)
其頃
(
そのころ
)
冴
(
さ
)
凝視
(
みつ
)
凡
(
およ
)
勿論
(
もちろん
)
医
(
いや
)
厭味
(
いやみ
)
反駁
(
はんばく
)
取
(
と
)
口惜
(
くや
)