“遊蕩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうとう75.3%
あそび12.3%
いうたう9.9%
のら1.2%
のらくら1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甚だしき遊蕩ゆうとうの沙汰は聞かれざれども、とかく物事の美大を悦び、衣服を美にし、器什きじゅうを飾り、いずるに車馬あり、るに美宅あり。
教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
三人は青い影を縫い、白い花を浴びてゆくと、まだ宵ではあるが遊蕩あそびの客と見物人とが入りみだれて、押し合うような混雑であった。
半七捕物帳:40 異人の首 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
K氏の『銀貨』といふ小説を、A氏が遊蕩いうたう文学の中に入れなかつたと言つて、作者自身が喜んでゐるのを私は滑稽だと思つた。
脱却の工夫 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
れにもりず、一時あるときなんぞは、とん遊蕩のら金子かねこまりますところから、えぬ、へゝゝゝ
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
吾家うちでは子供もふえる、小商売こあきないには手を焼く、父親おやじ遊蕩のらくらあてにもなりませんし、何程なんぼまさりでも母親の腕一つでは遣切やりきれませんから、いやでも応でも私は口を預けることになりました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)