“時候”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じこう82.6%
しゆん8.7%
しゅん4.3%
じかう4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時候じこうかはといふものは、めう心細こゝろぼそいやうな氣のするものですね、これはあながち不自由ふじいうくらしてゐるばかりではないでせうよ。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
「釣氣狂ひは、暑いも寒いもありやしません。少し時候しゆんは遲いが、寒鮒かんぶなが良いさうで」
時候しゅん外れの火の番を置き、とびの者まで動員して、曲者くせもの狩りに努めましたが、冬からの跳梁ちょうりょうを指をくわえて眺めるばかり、かつて曲者の姿を見た者もなく、よしんば見た者があるにしても
やれ/\うしてこのおそくにたおうちではみなかはりもなしかといつかはらずもてはやさるれば、はりむしろにのるやうにておくさまあつかひなさけなくじつとなみだ呑込のみこんで、はいれも時候じかうさわりも御座ござりませぬ
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)