“もうねん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妄念95.5%
猛然4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊勢守に対する欽仰きんぎょうの念が、彼の小我や妄念もうねんのすべてを解決したのである。——いさぎよく、彼は伊勢守に入門をうた。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長崎屋が、広海屋に対して、どんなに修羅しゅらをもやしているかは、雪之丞がよく知っている——それに負けぬ妄念もうねんを、広海屋の方でも抱いているのは当然と思われた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
朽木のおのづかくづれ行くらんやうにも打萎うちしをれて見えし老女は、猛然もうねんとして振仰ぎ、血声をしぼりて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)