“欽仰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんぎょう33.3%
きんこう22.2%
きんかう11.1%
きんぎやう11.1%
きんぎよう11.1%
きんごう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊勢守に対する欽仰きんぎょうの念が、彼の小我や妄念もうねんのすべてを解決したのである。——いさぎよく、彼は伊勢守に入門をうた。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むをぬ情話などがからんでそうなったのを——しかもその美妓たちには、革進者を援ける気概のあったすぐれた婦人も多かったのだ——世人は改革者の人物を欽仰きんこうして、それらのことまで目標とし
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
心につたはつた些細ささいな見聞のあらゆるものまでが、私にとつては深い感激であり、驚異であり、讚美であり、欽仰きんかうであつた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
つう仕込じこみおん作者さくしや様方さまがた尊崇そんすうし其利益りやくのいやちこなるを欽仰きんぎやうし、其職分しよくぶんをもておもだいなりとなすは俗物ぞくぶつをし俗物ぞくぶつ渇仰かつがうせらるゝがゆゑなり
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
トルストイ伯の人格は訳者の欽仰きんぎようかざる者なりといへども、その人生観に就ては、根本に於て既に訳者と見を異にす。そもそも伯が芸術論はかの世界観の一片に過ぎず。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
人をして欽仰きんごうせしむるに足るものあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)