“渇仰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かつごう77.6%
かつがう12.1%
かっこう5.2%
かつぎやう3.4%
かつぎょう1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
珍らしい物、珍らしいことを、何よりも好んでいた江戸の人々は大作の放れ業を、大胆さを、渇仰かつごうして、超人のようにとなえ出した。
三人の相馬大作 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
渠等かれらつう原則げんそくまもりて俗物ぞくぶつ斥罵せきばするにもかかはらず。)然しながら縦令たとひ俗物ぞくぶつ渇仰かつがうせらる〻といへども路傍みちばた道祖神だうろくじんの如く渇仰かつがうせらる〻にあらす
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
純一も東京に出て、近く寄って預言者を見てから、渇仰かっこうの熱が余程冷却しているのである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
冷灰枯木れいくわいこぼくの如き倫理学的生活、法律学的生活を渇仰かつぎやうする能はず。我は実に不幸にして今の学者先生を我が眼中に置くの光栄を有せざる也。読者よ許せ、我が面壁独語めんぺきどくごははしなくも余岐にわたりぬ。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
これは専念に当来とうらい浄土じょうど渇仰かつぎょうすべき僧侶そうりょの身で、鼻の心配をするのが悪いと思ったからばかりではない。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)