『鼻（はな）』

禅智内供の鼻と云えば、池の尾で知らない者はない。長さは五六寸あって上唇の上から顋の下まで下っている。形は元も先も同じように太い。云わば細長い腸詰めのような物が、ぶらりと顔のまん中からぶら下っているのである。 五十歳を越えた内供は、沙弥の昔か …

著者	芥川竜之介
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「新思潮」1916（大正5）年2月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約12分（500文字/分）
朗読目安時間	約20分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

提（ひさげ） 煩（わずらわ） 渇仰（かつぎょう） 知己（しるべ） 誦経（ずぎょう） 後（うしろ） 皹（あかぎれ） 腸詰（ちょうづ） 陥（おとしい） 侍（さむらい） 供（そな） 傍（かたわら） 僅（わずか） 尾（お） 当来（とうらい） 惧（おそれ） 所為（しょい） 極（きま） 片（きれ） 痒（がゆ） 茹（ゆだ） 通（かよ） 黄金（きん） 上下（うえした） 上唇（うわくちびる） 上眼（うわめ） 丸炙（まるやき） 九輪（くりん） 今日（こんにち） 供僧（ぐそう） 僧侶（そうりょ） 凝（こ） 出家（しゅっけ） 勿論（もちろん） 可笑（おか） 叱（しか） 吠（ほ） 呟（つぶや） 哂（わら） 喧伝（けんでん） 嚏（くさめ） 囁（ささや） 囃（はや） 容子（ようす） 尨犬（むくいぬ） 尿（いばり） 工夫（くふう） 帷子（かたびら） 序（ついで） 弟子（でし） 恢復（かいふく） 恨（うら） 恭（うやうや） 悪戯（いたずら） 惧（おそ） 慎（つつし） 憶（おも） 折敷（おしき） 撫（な） 昨夜（ゆうべ） 普賢（ふげん） 椎鈍（しいにび） 機嫌（きげん） 橡（とち） 残喘（ざんぜん） 毀損（きそん） 水干（すいかん） 水気（すいき） 池（いけ） 沙弥（しゃみ） 法衣（ころも） 浄土（じょうど） 浸（ひた） 滑稽（こっけい） 火傷（やけど） 烏瓜（からすうり） 煎（せん） 痒（かゆ） 痕（あと） 痩（や） 療治（りょうじ） 目連（もくれん） 矛盾（むじゅん） 碌々（ろくろく） 禿（は） 竜樹（りゅうじゅ） 粟粒（あわつぶ） 粥（かゆ） 経机（きょうづくえ） 聴従（ちょうじゅう） 脂（あぶら） 茎（くき） 茹（ゆ） 菩薩（ぼさつ） 蒸（む） 蓋（ふた） 蔀（しとみ） 蚤（のみ） 蜀漢（しょくかん） 行儀（ぎょうぎ）

題名が同じ作品

鼻 （新字新仮名）／ ニコライ・ゴーゴリ （著）