“普賢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふげん94.7%
ふけん5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もつときうしたのは、寒山かんざん文殊もんじゆで、拾得じつとく普賢ふげんだとつたために、文殊もんじゆだの普賢ふげんだののことはれ、それをどうかかうかこたへると、またその文殊もんじゆ寒山かんざん
寒山拾得縁起 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
象の背に乗つて居る普賢ふげん菩薩の古い仏画のやうに、秋は白であつて群青色であつて、そして日日その仏画のやうに古く錆びが附て行くと云ふのであつて
註釈与謝野寛全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
今まで海に面していた眸子ひとみを転ずると、峠へ出るまでは見えなかった普賢ふけん峻峰しゅんぽうが、突如として道の行手を遮って、目の前に表われる。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
ここでは国見岳(四四二〇尺)が正面に見え、左に妙見右に江丸えまると外輪山が、環状に堵列とれつして普賢ふけんむかっている有様ありさまがよく分かる。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)