“ふげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
普賢62.1%
誣言17.2%
不言10.3%
富源3.4%
巫言3.4%
附言3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
象の背に乗つて居る普賢ふげん菩薩の古い仏画のやうに、秋は白であつて群青色であつて、そして日日その仏画のやうに古く錆びが附て行くと云ふのであつて
註釈与謝野寛全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
いろいろと誣言ふげん教唆きょうさした、采女は養子のことでもあるし年も若いので、二人におどされ云いくるめられた結果、心ならずも同意しただけである。
彼は「猿が手を持つ」を反覆するよりも「あばたの顔面に及ぼす影響」と云う大問題を造作ぞうさもなく解釈して、不言ふげんかんにその答案を生徒に与えつつある。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
地球面の人類、その数億のみならず、山海さんかい天然てんねん境界きょうかいへだてられて、各処かくしょに群を成し各処に相分あいわかるるは止むを得ずといえども、各処におのおの衣食の富源ふげんあれば、これによりて生活をぐべし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しかも年久しく島人の心にみこんだものを、一朝にさし替え置きかえることができないのは、どこの民族もみな同じことだが、ことに巫言ふげんをさながらに信じていた国では
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
いきなり血の一様性や世界聯邦論へ構想を進めることは一種の暴挙であることを附言ふげんしなければならぬ。
咢堂小論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)