“ふげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
普賢64.0%
不言12.0%
誣言12.0%
富源4.0%
巫言4.0%
附言4.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さやうでございます。國清寺こくせいじ拾得じつとくまをすものがをります。じつ普賢ふげんでございます。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
釈迦しゃか文殊もんじゅ普賢ふげん勢至せいし観音かんおん御像おすがたはありがたいわけではありませんか。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
不言ふげんの言、非思料ひしれうの思料などとは瓢箪なまづ的の胡麻化しで、老子の態度もさうであつた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
彼は「猿が手を持つ」を反覆するよりも「あばたの顔面に及ぼす影響」と云う大問題を造作ぞうさもなく解釈して、不言ふげんかんにその答案を生徒に与えつつある。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
禾本科の立派な立てもので秋をシンボライズして居り、これなくば秋の景色は平凡化するといっても誣言ふげんではあるまい。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
詮ずるところ人間主義の小説界に入りしは、十九世紀に於ける特相といふも誣言ふげんにあらじ。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
地球面の人類、その数億のみならず、山海さんかい天然てんねん境界きょうかいへだてられて、各処かくしょに群を成し各処に相分あいわかるるは止むを得ずといえども、各処におのおの衣食の富源ふげんあれば、これによりて生活をぐべし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しかも年久しく島人の心にみこんだものを、一朝にさし替え置きかえることができないのは、どこの民族もみな同じことだが、ことに巫言ふげんをさながらに信じていた国では、まずこの人たちの経験を改めてゆく必要があって、それを気永きながに企てているうちに、近世史の舞台は幾度となく廻転したのである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そして僕の考えによれば、人間の家庭性とか個性というものに就て否定にせよ肯定にせよ誠実なる考察と結論を欠き、いきなり血の一様性や世界聯邦論へ構想を進めることは一種の暴挙であることを附言ふげんしなければならぬ。
咢堂小論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)