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ふりがな文庫
“
普賢
(
ふげん
)” の例文
最
(
もつと
)
も
窮
(
きう
)
したのは、
寒山
(
かんざん
)
が
文殊
(
もんじゆ
)
で、
拾得
(
じつとく
)
は
普賢
(
ふげん
)
だと
云
(
い
)
つたために、
文殊
(
もんじゆ
)
だの
普賢
(
ふげん
)
だのの
事
(
こと
)
を
問
(
と
)
はれ、それをどうかかうか
答
(
こた
)
へると、
又
(
また
)
その
文殊
(
もんじゆ
)
が
寒山
(
かんざん
)
で
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
象の背に乗つて居る
普賢
(
ふげん
)
菩薩の古い仏画のやうに、秋は白であつて群青色であつて、そして日日その仏画のやうに古く錆びが附て行くと云ふのであつて
註釈与謝野寛全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
中尊は手に五色の糸を持ち、左には
普賢
(
ふげん
)
の画像、右には善導和尚と先帝の画像と並び、妙法蓮華経八巻と、善導和尚の手になる九巻の
御書
(
ごしょ
)
も置かれていた。
現代語訳 平家物語:13 灌頂の巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
傍
(
かたわら
)
にかけた
普賢
(
ふげん
)
の画像を眺めながら、鼻の長かった四五日前の事を
憶
(
おも
)
い出して、「今はむげにいやしくなりさがれる人の、さかえたる昔をしのぶがごとく」
鼻
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
五百羅漢製作においても多大の
精進
(
しょうじん
)
を積まれ一丈六尺の
釈迦牟尼仏
(
しゃかむにぶつ
)
の坐像、八尺の
文殊
(
もんじゅ
)
、
普賢
(
ふげん
)
の坐像、それから
脇士
(
わきし
)
の
阿難迦葉
(
あなんかしよう
)
の八尺の立像をも
彫
(
きざ
)
まれました。
幕末維新懐古談:34 私の守り本尊のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
もし工事中に、これらの者の
家郷
(
かきょう
)
に不幸があった場合には、さっそく本人を小屋から出したのち、
金剛
(
こんごう
)
、
普賢
(
ふげん
)
両院の山伏をまねいて、そのあとを払いきよめることになっていた。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
晩桜
(
おそざくら
)
と云っても、
普賢
(
ふげん
)
の
豊麗
(
ほうれい
)
でなく、
墨染
(
すみぞめ
)
欝金
(
うこん
)
の奇を
衒
(
てら
)
うでもなく、
若々
(
わかわか
)
しく
清々
(
すがすが
)
しい美しい
一重
(
ひとえ
)
の桜である。次郎さんの
魂
(
たましい
)
が花に咲いたら、取りも直さず此花が其れなのであろう。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
なるほど晴れ渡つた青空に浮く
普賢
(
ふげん
)
眉
(
まゆ
)
の両山の眺めは、早崎海峡をひかえているだけに、雄大ではあるが、その真反対の北側の雲仙を永年見なれて来た私にとつては、何となくものたりない。
天草の春
(新字新仮名)
/
長谷健
(著)
釈迦
(
しゃか
)
、
文殊
(
もんじゅ
)
、
普賢
(
ふげん
)
、
勢至
(
せいし
)
、
観音
(
かんおん
)
、
御像
(
おすがた
)
はありがたい
訳
(
わけ
)
ではありませんか。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
おのれを
生身
(
しょうじん
)
の
普賢
(
ふげん
)
になぞらえまたあるときは
貴
(
とうと
)
い
上人
(
しょうにん
)
にさえ礼拝されたという女どものすがたをふたたびこの流れのうえにしばしうたかたの結ばれるが如く浮かべることは出来ないであろうか。
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
釈迦如来を本尊とする仏像の脇士は、左に文殊菩薩、右に
普賢
(
ふげん
)
菩薩であります。これにはいろいろの意味がありますが、もし文殊が平等を現す場合には、普賢は差別を現すことになっております。
仏教人生読本
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
普賢
(
ふげん
)
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人目は?——彼等の前後には
観覧人
(
かんらんにん
)
が三四人、今も
普賢
(
ふげん
)
や
文珠
(
もんじゅ
)
の前にそっと立ち止まったり歩いたりしていた。
春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
拾得が
文殊
(
もんじゅ
)
、
普賢
(
ふげん
)
なら、虎に
騎
(
の
)
った豊干はなんだろうなどと、田舎者が芝居を見て、どの役がどの俳優かと思い惑うときのような気分になっているのである。
寒山拾得
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
かつて類のない誓願を抱いて、辺地異域にはべり、日夜万民を憐れみ、
普賢
(
ふげん
)
菩薩の悲願に習い、生身のまま
入定
(
にゅうじょう
)
した事を実証せんがため
弥勒
(
みろく
)
の出現を待つものです
現代語訳 平家物語:10 第十巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
地蔵、観音、
勢至
(
せいし
)
、
文殊
(
もんじゅ
)
、
普賢
(
ふげん
)
、
虚空蔵
(
こくぞう
)
などある。それから
天部
(
てんぶ
)
という。これは
梵天
(
ぼんてん
)
、
帝釈
(
たいしゃく
)
、弁天、
吉祥天
(
きっしょうてん
)
等。次は怒り物といって忿怒の形相をした五大尊、四天、十二
神将
(
じんしょう
)
の如き仏体をいう。
幕末維新懐古談:07 彫刻修業のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
釈迦
(
しゃか
)
、
文殊
(
もんじゅ
)
、
普賢
(
ふげん
)
、
勢至
(
せいし
)
、
観音
(
かんおん
)
、皆、名があるではありませんか。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
国清寺に
拾得
(
じっとく
)
と申すものがおります。実は
普賢
(
ふげん
)
でございます。それから寺の西の方に、寒巌という
石窟
(
せきくつ
)
があって、そこに
寒山
(
かんざん
)
と申すものがおります。実は
文殊
(
もんじゅ
)
でございます。
寒山拾得
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
普賢
(
ふげん
)
も
影向
(
やうがう
)
ましますか。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
國清寺
(
こくせいじ
)
に
拾得
(
じつとく
)
と
申
(
まを
)
すものがをります。
實
(
じつ
)
は
普賢
(
ふげん
)
でございます。それから
寺
(
てら
)
の
西
(
にし
)
の
方
(
はう
)
に、
寒巖
(
かんがん
)
と
云
(
い
)
ふ
石窟
(
せきくつ
)
があつて、そこに
寒山
(
かんざん
)
と
申
(
まを
)
すものがをります。
實
(
じつ
)
は
文殊
(
もんじゆ
)
でございます。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
心
(
こゝろ
)
の
中
(
うち
)
では、そんな
事
(
こと
)
をしてゐる
寒山
(
かんざん
)
、
拾得
(
じつとく
)
が
文殊
(
もんじゆ
)
、
普賢
(
ふげん
)
なら、
虎
(
とら
)
に
騎
(
の
)
つた
豐干
(
ぶかん
)
はなんだらうなどと、
田舍者
(
いなかもの
)
が
芝居
(
しばゐ
)
を
見
(
み
)
て、どの
役
(
やく
)
がどの
俳優
(
はいいう
)
かと
思
(
おも
)
ひ
惑
(
まど
)
ふ
時
(
とき
)
のやうな
氣分
(
きぶん
)
になつてゐるのである。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
普賢
(
ふげん
)
が
拾得
(
じつとく
)
だと
云
(
い
)
ふのがわからぬと
云
(
い
)
はれた
時
(
とき
)
である。
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
普
常用漢字
中学
部首:⽇
12画
賢
常用漢字
中学
部首:⾙
16画
“普賢”で始まる語句
普賢菩薩
普賢寺
普賢延命
普賢像
普賢岳
普賢様
普賢講
普賢文殊
普賢新焼
普賢菩薩樣