“文珠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もんじゅ71.4%
もんじゆ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人目は?——彼等の前後には観覧人かんらんにんが三四人、今も普賢ふげん文珠もんじゅの前にそっと立ち止まったり歩いたりしていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ひたいも、目も、眉も、そのいずれも莞爾莞爾にこにことして、文珠もんじゅ微笑ほほえんでまします。第一獅子が笑う、獅子が。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山霊さんれいたたりにやあらんたちまち暴風雨をおこしてすすむを得ざらしむ、ただ口碑こうひの伝ふる所にれは、百二十年以前に於て利根水源とねすゐげんたる文珠もんじゆ菩薩の乳頭にうたうより混々こん/\として出できた
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
しづめ給へとくと御相談の手段も御座候ふべし古語こごにもとほおもんぱかりなきときは近きうれひありと申すはまさしく是なるべしされども三人よるとき文珠もんじゆ智慧ちゑ此平左衞門左仲御つき申しをるうちは御安心なされ能々御思案候べしと種々相談しけるうちやゝ半日餘りお島が雪の中にいましめられ身神しんしんともに冷凍ひえこゞ人心地ひとごこちもなきてい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)