“身神”の読み方と例文
読み方割合
しんしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今朝は湯加減がことによろしいように思われて身神しんしん爽快。天気もまた好い。朝飯もすみ、新聞もよみ終って、ふらりと宿を出た。
秋の修善寺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ここを先途せんどげども、せども、ますまするるなみいきおいに、人の力はかぎりりて、かれ身神しんしん全く疲労して、まさ昏倒こんとうせんとしたりければ、船は再びあやうく見えたり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
屍体の始末をなしたる人間が睡眠後……特に介抱その他に依る身神しんしんの疲労又は一種の安心等のために平常よりも深き熟睡に陥りたる場合に於て、その屍体より受けたる深刻なる暗示のために
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)