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欝金
欝金の
風呂敷に
包んで、
膝の
上に
確と
抱えたのは、
亭主の
松江が
今度森田屋のおせんの
狂言を
上演するについて、
春信の
家へ
日参して
借りて
来た
娘は浮かぬ顔を、
愛嬌に傾けて、床の間を見る。
軸は
空しく落ちて、いたずらに余る黒壁の端を、
竪に
截って、
欝金の
蔽が春を隠さず明らかである。
ずうっと下の方の野原でたった一人
野葡萄を喰べてゐましたら馬番の理助が
欝金の切れを首に巻いて
木炭の空俵をしょって
大股に通りかかったのでした。
“欝金”の意味
《名詞》
欝金 (うこん)
ショウガ目ショウガ科ウコン属に属する多年草。学名:Curcuma longa、Curcuma domestica。
(出典:Wiktionary)