“つけた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
附加33.3%
附添25.0%
附足12.5%
添加4.2%
添付4.2%
附和4.2%
付足4.2%
添足4.2%
4.2%
附言4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「その上若い女にたたると御負けを附加つけたしたんだ。さあ婆さん驚くまい事か、僕のうちに若い女があるとすれば近い内貰うはずの宇野の娘に相違ないと自分で見解をくだして独りで心配しているのさ」
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お俊は、附添つけたして、母よりほかにこの事件を知るものがないと言った。その口振で、三吉には、親戚の間に隠れた男女おとこおんなの関係ということだけ読めた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
校長先生はなお附足つけたして、決して諸君の心配するほどのことではないと言われたと二人の男の子は伝えました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
『いゝかい、君、解つたかい。』と添加つけたして、それを省吾の手に握らせるのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
真実ほんたうに御気の毒な様子でしたよ。』とお志保は添加つけたした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
父はまた添付つけたして、世に出て身を立てる穢多の子の秘訣——唯一つの希望のぞみ、唯一つの方法てだて、それは身の素性を隠すより外に無い
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
と省吾は添付つけたして言つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
父はまた附和つけたして、さま/″\な牧畜の経験、類を以て集る牛の性質、初めて仲間入する時の角押しの試験、畜生とは言ひ乍ら仲間同志を制裁する力
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『丁度、それは彼娘の十三の時。』と敬之進は附和つけたして言つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「野布袋のまるでさア」と付足つけたした。丸というのはつなぎ竿になっていない物のこと。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
魯鈍のろまだ、魯鈍だ、大魯鈍だ」と思わず又叫んで「フン何が知れるもんか」と添足つけたした。そして布団から首を出して見ると日が暮れて入口の障子戸に月が射している。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
何もそんなにまで怒られるわけはなかろうとおもっていたが、ではことによったら端席のことはつけたりで小勇の柳派入り一件かもしれない。でも、でも、それならば明らかに小勇が悪い。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
うもへるさ』と福鼠ふくねずみ附言つけたしました、まる寢言ねごとでもふやうに、『「わたしねむつて呼吸いきをしてる」とつても、「わたし呼吸いきをしてるねむつてゐる」とつてもおなじことだ!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)