“水気”のいろいろな読み方と例文
旧字:水氣
読み方割合
すいき38.9%
みずけ36.1%
みづけ13.9%
すゐき11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
破れ畳の上から、往来の砂の中へ、斜めにのばした二の腕には、水気すいきを持った、土け色の皮膚に、鋭い齒の跡がつ、紫がかって残っている。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
正宗相伝の銀河にまが大湾おおのだれに、火焔鋩子ぼうしの返りが切先きっさき長く垂れて水気みずけしたたるよう……中心なかごに「建武五年。於肥州平戸ひしゅうひらとにおいて作之これをつくる盛広もりひろ
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
婆さんに聞いて見ると、頗る水気みづけの多い、旨ひ蜜柑ださうだ。今にうれたら、たんと召し上がれと云つたから、毎日少し宛食つてやらう。もう三週間もしたら、充分食へるだらう。
坊っちやん (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
さて春をむかへて寒気次第にやはらぎ、その年の暖気だんきにつれて雪も降止ふりやみたる二月のころ水気すゐき地気ちきよりも寒暖かんだんる事はやきものゆゑ