“誦経”のいろいろな読み方と例文
旧字:誦經
読み方割合
ずきょう86.7%
じゅきょう6.7%
ずきやう4.4%
ずぎょう2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「運座では、お戻りの遅いはず。ご主人のお帰りなさる間、こうしておるも所在ない。お仏壇へ暫時ざんじ誦経ずきょうをおゆるし下さるまいか」
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次に誦経じゅきょうの声の瀏喨りゅうりょうとして実に聞心地ききごこちのよい事、問答の方法の活発なる事、古代美術のやや自然的であるということ、まずこれらでございましょう。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
本堂も隙間がない位に一杯に信者が集つて、異口いく同音に誦経ずきやうした。その中に雑つて、慈海の誦経の声は一段高く崇厳に高い天井に響いて聞えた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
そこで内供は誦経ずぎょうする時にも、食事をする時にも、暇さえあれば手を出して、そっと鼻の先にさわって見た。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)