“哂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わら96.9%
あざけ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すべて敵に遭ってかへってそれをなつかしむ、これがおれのこのごろの病気だと私はひとりでつぶやいた。そしてわらった。考へて又哂った。
花椰菜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
それがまた、一層可笑おかしいので、橋の上では、わいわい云って、騒いでいる。そうして、皆、わらいながら、さまざまな批評を交換している。
ひょっとこ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いずれの群集を見ても少しもげきしているものはない。大言たいげんする者もなく、あざけわらう者もない。すこぶる真面目まじめでさながら親の大病の診断を医者から聞いているような顔つきであった。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)