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渇仰
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かっこう
ふりがな文庫
“
渇仰
(
かっこう
)” の例文
純一も東京に出て、近く寄って預言者を見てから、
渇仰
(
かっこう
)
の熱が余程冷却しているのである。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
僕がもし千代子を妻にするとしたら、妻の眼から出る強烈な光に
堪
(
た
)
えられないだろう。その光は必ずしも
怒
(
いかり
)
を示すとは限らない。
情
(
なさけ
)
の光でも、愛の光でも、もしくは
渇仰
(
かっこう
)
の光でも同じ事である。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
富子も雛吉も十七八の頃からもう真打株になっていて、かれらが華やかな島田に結って、紅い
総
(
ふさ
)
のひらめくかんざしをさして、高座にあらわれた
肩衣姿
(
かたぎぬすがた
)
は、東京の若い男達の
渇仰
(
かっこう
)
のまととなっていた。
探偵夜話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
渇
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
仰
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“渇仰”で始まる語句
渇仰者
渇仰随喜