“仕込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しこ50.0%
しこみ25.0%
じこみ7.1%
じこ7.1%
しく3.6%
しこま3.6%
しこん3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「からすに、これほどげい仕込しこむのは容易よういなことじゃない。もっとにぎやかなみやこっていったら、どんなにかねもうけができるかしれない。」
からすの唄うたい (新字新仮名) / 小川未明(著)
我軍の攻撃にって防戦したのであろうが、味方は名に負う猪武者いのししむしゃ英吉利イギリス仕込しこみのパテントづきのピーボヂーにもマルチニーにもびくともせず、前へ前へと進むから
内新好ないしんかうが『一目ひとめ土堤づゝみ』に穿ゑぐりしつう仕込じこみおん作者さくしや様方さまがた一連いちれんを云ふなれば、其職分しよくぶんさらおもくしてたふときは扇子せんす前額ひたひきたへる幇間だいこならんや。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
が、にわ仕込じこみに集積される朧気おぼろげな知識は焦点のない空白をさまよっていた。紙の上で学んだ機械の構造が、工場の組織が、技術の流れが……彼にはただ悪夢か何かのようにおもわれる。
美しき死の岸に (新字新仮名) / 原民喜(著)
壁に立て掛けてあったくだんの細長い袋から、菩提樹ぼだいじゅの杖に仕込しくんだ、夜目よめにもどきどきするような三稜の細身の剣ラツピエールを抜き出して、コン吉の鼻っ先へ突きつけ、さて「這え!」と
あてがひてあそびに追遣おひやあとには娘おくま番頭ばんとうちう髮結かみゆひせい三郎ともに入込いりこみ下女のおひさお菊もおつね仕込しこまれ日毎に酒宴しゆえん相手あひてをなしたりしが或日おつねきん出して下男げなん云付いひつけさけさかな
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「さうですな、先づ雪でも降つて来たら、この炉にドン/\焼火たきびをするんですな、薪木たきゞならお手のものだから。それで貴所方だからウンと書籍しよもつ仕込しこんで置いて勉強なさるんですな。」
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)