“しこみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仕込87.5%
仕込刀12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
爺さんは植木屋の頭に使われて、其処此処の庭の手入れをしたり垣根をゆわえたりするのが仕事なのだ。それでも家には小金の貯えも少しはあって、十六七の娘に三味線を仕込しこみなどしている。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
アルマ・グルツク女史といへば米国で名高い高調子の歌手ソプラノ・シンガアで、欧羅巴ヨーロツパの本場仕込しこみでなくて、グランド・オペラの一流株になつたのは、女史が皮切かはきりだといふ、米国ではちやきちやきの歌手うたひてである。
錫杖の仕込刀しこみ左手ゆんでに提げて足音秘めやかに方丈を忍び出で、二人を求めて跣足はだしのまゝ本堂の周囲を一めぐりするに、本堂の階段の下に微かながら泥の跳ね上りし痕跡あとあり。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)