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じこみ
内新好が『
一目土堤』に
穿りし
通仕込の
御作者様方一連を云ふなれば、其
職分の
更に
重くして
且つ
尊きは
豈に
夫の
扇子で
前額を
鍛へる
野幇間の
比ならんや。
「はっ、
恐入ったね。東京
仕込のお世辞は
強い。
人、
可加減に願いますぜ。」
我が
通仕込の
御作者様方を
尊崇し其
利益のいやちこなるを
欽仰し、其
職分をもて
重く
且つ
大なりとなすは
能く
俗物を
教え
能く
俗物に
渇仰せらるゝが
故なり