“皮切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわきり50.0%
かはきり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はまず一週間ほど前耳にした彼女が近いうちに結婚するといううわさ皮切かわきりに須永をおそった。その時須永は少しも昂奮こうふんした様子を見せなかった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
だからそのスローガンの実行の皮切かわきりに、吾輩アンポンタン・ポカンはこの通り、自分自身の『物を考える脳髄』を地上にタタキ付けて見せたのだ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
山田やまだすで其作そのさく版行はんかうしたあぢを知つてるが、石橋いしばしわたしとは今度こんど皮切かはきりなので、もつと石橋いしばしは前から団珍まるちんなどに内々ない/\投書とうしよしてたのであつたが、かくして見せなかつた
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ところ發頭人ほつとうにん手前てまへ出來できませぬまでも、皮切かはきりをいたしませぬと相成あひなりませんので。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)