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しこ
ふりがな文庫
“
仕込
(
しこ
)” の例文
「からすに、これほど
芸
(
げい
)
を
仕込
(
しこ
)
むのは
容易
(
ようい
)
なことじゃない。もっとにぎやかな
都
(
みやこ
)
へ
持
(
も
)
っていったら、どんなに
金
(
かね
)
もうけができるかしれない。」
からすの唄うたい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
母親
(
はは
)
が
大
(
たい
)
へん
縹緻
(
きりょう
)
よしなので、
娘
(
むすめ
)
もそれに
似
(
に
)
て
鄙
(
ひな
)
に
稀
(
まれ
)
なる
美人
(
びじん
)
、
又
(
また
)
才気
(
さいき
)
もはじけて
居
(
お
)
り、
婦女
(
おんな
)
の
道
(
みち
)
一と
通
(
とお
)
りは
申分
(
もうしぶん
)
なく
仕込
(
しこ
)
まれて
居
(
お
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
温かい春の日のぺんぺん草の上に
桶匠
(
おけなわ
)
は長閑に槌を鳴らし、
赤裸々
(
あかはだか
)
の
酒屋男
(
さかやをとこ
)
は雪のふる臘月にも酒の
仕込
(
しこ
)
みに走り囘り
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
今日
(
こんにち
)
では人はそう毎日たのめないから、一日で片づけようとするのだと解する者も多かろうが、屋根も一日で
葺
(
ふ
)
き、
味噌
(
みそ
)
も一日で
仕込
(
しこ
)
むのみならず
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
この子が十三になった
時
(
とき
)
、お
百姓
(
ひゃくしょう
)
は
学問
(
がくもん
)
を
仕込
(
しこ
)
んでもらおうと
思
(
おも
)
って、
元興寺
(
がんこうじ
)
の
和尚
(
おしょう
)
さんのお
弟子
(
でし
)
にしました。
雷のさずけもの
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
わし
等
(
ら
)
野郎
(
やらう
)
も
其
(
その
)
内
(
うち
)
はあ
大
(
えか
)
く
成
(
な
)
つて
來
(
く
)
つから
學校
(
がくかう
)
もあとちつとにして
百姓
(
ひやくしやう
)
みつしら
仕込
(
しこ
)
むべと
思
(
おも
)
つてんでがすがね
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
テン太郎は夢で、だいぶ火星の
嘘
(
うそ
)
を頭に
仕込
(
しこ
)
んだから わしの
研究室
(
けんきうしつ
)
へおいで ほんとうを見せてあげやう
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
其時
(
そのとき
)
はじめて
見
(
み
)
たとか
言
(
い
)
つて
人橋
(
ひとばし
)
かけてやい/\と
貰
(
もら
)
ひたがる、
御身分
(
おみぶん
)
がらにも
釣合
(
つりあ
)
ひませぬし、
此方
(
こちら
)
はまだ
根
(
ね
)
つからの
子供
(
こども
)
で
何
(
なに
)
も
稽古事
(
けいこごと
)
も
仕込
(
しこ
)
んでは
置
(
おき
)
ませず
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それを目の前で見せつけられた犀水氏は、宿に帰つて、一部始終を
相宿
(
あひやど
)
の黒田清輝氏と岩村透氏とに話した。二人は仏蘭西
仕込
(
しこ
)
みの、
悪戯
(
いたづら
)
にかけては誰に
負
(
ひけ
)
を取らない人達である。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
バオレルはカラビン銃を持っていた。クールフェーラックは
仕込
(
しこ
)
み
杖
(
づえ
)
を抜いて振り回していた。フイイーはサーベルを抜いて、先頭に立ちながら叫んでいた、「ポーランド万歳!」
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
歩兵
(
ほへい
)
は
二人共
(
ふたりとも
)
、
其
(
その
)
縮
(
ちゞ
)
れた
髮
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
に
殘
(
のこ
)
らず
火藥
(
くわやく
)
を
仕込
(
しこ
)
んで
居
(
ゐ
)
るやうに
愛
(
あい
)
ちやんは
思
(
おも
)
ひました。
愛
(
あい
)
ちやんは
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
不思議
(
ふしぎ
)
で
堪
(
たま
)
らず、
森
(
もり
)
の
外
(
そと
)
に
這
(
は
)
ひ
出
(
だ
)
して、
聞
(
きこ
)
ゆる
事
(
こと
)
もやと
耳
(
みゝ
)
を
欹
(
そばだ
)
てました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
以前
(
いぜん
)
の
持主
(
もちぬし
)
、
二度目
(
にどめ
)
のはお
取次
(
とりつぎ
)
、
一人
(
ひとり
)
も
仕込
(
しこ
)
んだ
覺
(
おぼ
)
えはないから、
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
たちは
無論
(
むろん
)
の
事
(
こと
)
、
港
(
みなと
)
へ
出入
(
ではひ
)
る、
國々
(
くに/″\
)
島々
(
しま/″\
)
のものに
尋
(
たづ
)
ねても、まるつきし
通
(
つう
)
じない、
希有
(
けう
)
な
文句
(
もんく
)
を
歌
(
うた
)
ふんですがね
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……だが、思えば私という女も、すごい腕になりました。これもみんな、お前や、啓之助が私に
度胸
(
どきょう
)
をつけてくれたお
仕込
(
しこ
)
みだよ。阿波へ帰ったら、あの男に、くれぐれよろしくいっておくれネ
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
武芸
(
ぶげい
)
は
主
(
おも
)
に
薙刀
(
なぎなた
)
の
稽古
(
けいこ
)
、
母
(
はは
)
がよく
薙刀
(
なぎなた
)
を
使
(
つか
)
いましたので、
私
(
わたくし
)
も
小供
(
こども
)
の
時分
(
じぶん
)
からそれを
仕込
(
しこ
)
まれました。その
頃
(
ころ
)
は
女
(
おんな
)
でも
武芸
(
ぶげい
)
一
(
ひ
)
と
通
(
とお
)
りは
稽古
(
けいこ
)
したものでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
一
且
(
たん
)
地主
(
ぢぬし
)
へ
還
(
かへ
)
して
畢
(
しま
)
つたら
再
(
ふたゝ
)
び
自分
(
じぶん
)
が
欲
(
ほ
)
しくなつても
容易
(
ようい
)
に
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れることが
出來
(
でき
)
ないのを
怖
(
おそ
)
れたからである。
今
(
いま
)
におつぎを一
人前
(
にんまへ
)
に
仕込
(
しこ
)
んで
見
(
み
)
ると
勘次
(
かんじ
)
は
心
(
こゝろ
)
に
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「それはありがとうございます。
私
(
わたし
)
は、いままで、どれほど、この
馬
(
うま
)
に
悩
(
なや
)
まされたかしれません。まことにいうことを
聞
(
き
)
かない
馬
(
うま
)
です。あなたはよく
仕込
(
しこ
)
んでください。」と、
乙
(
おつ
)
の百
姓
(
しょう
)
はいって
駄馬と百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子供
(
こども
)
の
時分
(
じぶん
)
にや
嚴
(
きび
)
しく
仕込
(
しこ
)
め
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
前
(
まえ
)
にも
申上
(
もうしあ
)
げたとおり
私
(
わたくし
)
のような
者
(
もの
)
がドーやら一
人
(
にん
)
前
(
まえ
)
のものになることができましたのは、
偏
(
ひとえ
)
にお
爺
(
じい
)
さまのお
仕込
(
しこ
)
みの
賜
(
たまもの
)
でございます。
全
(
まった
)
く
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
神様
(
かみさま
)
ほど
難有
(
ありがた
)
いものはございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
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仕込杖
仕込刀
仕込方