“赤裸々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せきらら50.0%
あかはだか22.2%
せきらゝ16.7%
まっぱだか11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間が懺悔して赤裸々せきららとして立つ時、社会が旧習をかなぐり落して天地間に素裸すっぱだかで立つ時、その雄大光明ゆうだいこうみょうな心地は実に何ともいえぬのである。
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
温かい春の日のぺんぺん草の上に樋匠をけなわは長閑に槌を鳴らし、赤裸々あかはだかの酒屋男は雪のふる臘月にも酒の仕込みに走り廻り
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
将来に於ける人間の生存上赤裸々せきらゝなる腕力の発現が、大仕掛おほじかけの準備、すなはち戦争といふ形式を以て世の中に起るとすれば、それを解釈するものは
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼等は果して赤裸々まっぱだかの個人として見て、それ程の人物であったか、其の言う所行う所、吾人凡俗を遥かにぬきんでていたのであるか。
論語とバイブル (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)