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赤裸々
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せきらら
ふりがな文庫
“
赤裸々
(
せきらら
)” の例文
人間が懺悔して
赤裸々
(
せきらら
)
として立つ時、社会が旧習をかなぐり落して天地間に
素裸
(
すっぱだか
)
で立つ時、その
雄大光明
(
ゆうだいこうみょう
)
な心地は実に何ともいえぬのである。
謀叛論(草稿)
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
階級のいかんにかかわらず
赤裸々
(
せきらら
)
の人間を赤裸々に結びつけて、そうしてすべての他の
墻壁
(
しょうへき
)
を打破する者でありますから
道楽と職業
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
不義は
御法度
(
ごはっと
)
だの、義理人情というニセの着物をぬぎさり、
赤裸々
(
せきらら
)
な心になろう、この赤裸々な姿を突きとめ見つめることが先ず人間の復活の第一条件だ。
堕落論〔続堕落論〕
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
彼らは我々の目の前に、
一糸
(
いっし
)
も
纒
(
まと
)
わぬ、
赤裸々
(
せきらら
)
の姿を見せてはいますけれど、まだ
羞恥
(
しゅうち
)
の着物までは、脱ぎすてていないのです。それは人目を意識した、不自然な姿に過ぎないのです。
湖畔亭事件
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「エエイ黙れッ! このごろの貴様が
赤裸々
(
せきらら
)
の貴様なら、源十郎はおろか、だれとねんごろになろうとも栄三郎はすこしも驚かぬぞッ! ナ、なんたる……ウヌッ! なんたる
淫婦
(
いんぷ
)
——!」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
六々三十六
鱗
(
りん
)
を丁寧に描きたる
竜
(
りゅう
)
の、
滑稽
(
こっけい
)
に落つるが事実ならば、
赤裸々
(
せきらら
)
の肉を
浄洒々
(
じょうしゃしゃ
)
に眺めぬうちに神往の
余韻
(
よいん
)
はある。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
けだものの様な
猫撫
(
ねこな
)
で声には、彼は人のいない襖の外で赤面した程、烈しい羞恥を感じたし、芙蓉の、昼間の彼女からはまるで想像も出来ない、乱暴な
赤裸々
(
せきらら
)
な言葉使いや、それでいて
虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そこで我々のような観察力の鈍いものは、なるべく修養の功を積んで、それから、大胆な勇猛心を起して、
赤裸々
(
せきらら
)
なところを恐れずに書く事を
力
(
つと
)
める必要が出て参ります。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼の顔や姿や
声音
(
こわね
)
などが、どの様に源三郎に
生写
(
いきうつ
)
しであろうとも、それで以って、源三郎
昵懇
(
じっこん
)
の人々を
欺
(
あざむ
)
きおおせようとも、舞台の衣裳を脱ぎ捨てて扮装を解いた
閏房
(
けいぼう
)
に
於
(
お
)
いて、
赤裸々
(
せきらら
)
の彼の姿を
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
“赤裸々”の解説
『赤裸々』 (せきらら) は、日本のロックバンドSADSの3枚目のシングル。2000年1月13日に発売された。
(出典:Wikipedia)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
裸
常用漢字
中学
部首:⾐
13画
々
3画
“赤裸”で始まる語句
赤裸
赤裸裸
赤裸体
赤裸足