“猫撫”の読み方と例文
読み方割合
ねこな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猫撫ねこなで声で、静かに部屋へはいって行ったが、二たこと三ことなにか言っていると思ううちに、おやっという、ただならぬ叫び声が聞こえてきた。
暗黒星 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
顔に偽クリスチャンのような「優しい」媚笑びしょうたたえ、首を三十度くらい左に曲げて、彼の小さい肩を軽く抱き、そうして猫撫ねこなで声に似た甘ったるい声で
人間失格 (新字新仮名) / 太宰治(著)
相手は猫撫ねこなで声でそれも引受け、いつかおたまさんとも逢えるようにしてやろう、夫婦になる手助けもしようと神文誓紙を書かない許りに云って呉れたものさ
金五十両 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)