“猫撫声”のいろいろな読み方と例文
旧字:猫撫聲
読み方割合
ねこなでごえ95.0%
ねこなでごゑ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも娘の思惑おもわくを知ってか知らないでか、ひざで前へのり出しながら、見かけによらない猫撫声ねこなでごえで、初対面の挨拶あいさつをするのでございます。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
可哀かわいそうに! (猫撫声ねこなでごえで、彼女は、彼の髪の毛の中に手を通し、それをひっぱる)——涙をいっぱいめてるよ、この子は……。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
お爺さんは、わざと声を猫撫声ねこなでごゑにして、『船頭さん、もう出してもい時分だね』などゝ声をかけた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)