“もうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
惘然69.0%
猛然31.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きっぱりと割りきったものである、兵庫はうむとうめき、しばらくは惘然もうぜんと源七郎をみつめていた、そしてやがて大きく頷いた。
青竹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
博士と四人の漁夫は、ひと塊りになって、ややしばらくの間惘然もうぜんとそれを眺めていた。咄嗟に、何が始まりかけているのか理解することができなかった。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
官兵衛はつづいて、猛然もうぜんと、廊の外へ出ようとしたが、もういけなかった。荒木村重の家臣が素槍すやりをそろえて来たのである。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
猛然もうぜん突進とっしんしていったはずの機関車が、急に速力もおとろえ、やがて反対にジリジリと後へ下ってくるのでありました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)