“うっかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
迂濶50.0%
迂闊20.8%
放心12.5%
虚気8.3%
惘然4.2%
空心4.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
迂濶うっかり知らないなぞと言おうものなら、使い方を見せようと、この可恐おそろしい魔法の道具を振廻されては大変と、小宮山は逸早すばやく、
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
清「此の野郎……此奴こいつのいう事ア迂濶うっかり本当にア出来ねえ、嘘をく奴は泥坊のはじまり、う泥坊に成ってるだ此の野郎」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何んでも水で殺すよりほかに仕方が無いと決心して、矢切の渡場わたしばで喜代松という船頭と共謀ぐるになっているとも知らず、迂濶うっかり乗った勇助を
しかし昨夜の事を迂闊うっかり饒舌しゃべつて、家内の者をさわがすのも悪いと思つたから、私は何にも言はなかつた。
雨夜の怪談 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「それが、生憎あいにくとダンネベルグ様のお附添で、図書室に鍵を下すのを迂闊うっかりしてしまいました」と無雑作に答えて、それから鎮子は、法水に皮肉な微笑を送った。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
私は、迂闊うっかりしていたことをおかしく思いながら、通されて逢うと、幸三郎老人はなかなか話が分る。
放心うっかりしていると、ふわりとかぶさって来るようなこともしかねないのであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
先生の放心うっかりつとに有名なもので、のみならず、たいへん不器用である。
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
物のうちの人となるもこの一時ひととき、人のうちの物となるもまたこの一時※今が浮沈の潮界しおざかい、尤も大切な時で有るに、お勢はこの危い境を放心うっかりして渡ッていて何時いつ眼が覚めようとも見えん。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その現々たるや、意味のごとく曖昧あいまいで、虚気うっかりとしていたのか、ぼうとなっていたのか、それともちょいと寝たのか、我ながら覚束おぼつかないが、
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それだから虚気うっかり手を出すなと言わねえことか。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
作「つい惘然うっかりいうだが、もう云わねえ様にしやしょう、実に思え掛けねえ、貴方あんた何処どこにいるだ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一騎当千の吾々、喧嘩では五、六人相手にしても負けない元気でいるが、なにしろ向うの連中はダイナマイトを持っているから、空心うっかりしたことは出来ぬ。