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放心
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うっかり
ふりがな文庫
“
放心
(
うっかり
)” の例文
先生の
放心
(
うっかり
)
は
夙
(
つと
)
に有名なもので、のみならず、たいへん不器用である。持って出た雨傘を持って帰ったことはなく、この
年齢
(
とし
)
になって、じぶんで
鶏卵
(
たまご
)
を割ることができない。
犂氏の友情
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
物のうちの人となるもこの
一時
(
ひととき
)
、人の
中
(
うち
)
の物となるもまたこの一時※今が浮沈の
潮界
(
しおざかい
)
、尤も大切な時で有るに、お勢はこの危い境を
放心
(
うっかり
)
して渡ッていて
何時
(
いつ
)
眼が覚めようとも見えん。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
放心
(
うっかり
)
していると、ふわりと
掩
(
お
)
っ
冠
(
かぶ
)
さって来るようなこともしかねないのであった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“放心”の意味
《名詞》
放 心(ほうしん)
心を奪われぼんやりすること。
心配することをやめ、気に掛けないこと。
(出典:Wiktionary)
放
常用漢字
小3
部首:⽁
8画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“放心”で始まる語句
放心者