“ぼうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茫然57.4%
呆然35.3%
惘然5.6%
懵然0.6%
厖然0.4%
尨然0.4%
房全0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その朝皇帝万歳を叫んだすべての口は、今はただ茫然とうち開いてるのみだった。彼らはほとんど皇帝をも見知らないがようだった。
続いてかけつけた私達は、ひとめお墓の前を覗き込むと、その場の異様な有様に打たれて、思わず呆然と立ち竦んだのでございます。
幽霊妻 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
サン・マルタン会堂の大時計の音が聞えると、惘然としていたのから我れに返って、また出かける時間であることを思い出すのだった。
老余懵然として、走馬燈の回転するのを見るやうな、過去の追想をたのしむに過ぎない。
冬の夜がたり (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
優に一部の書を成すに足るこの題目を、かくの如く要約する一事に至っては、厖然たる大著とするよりあるいは困難であるかも知れぬ。
「俳諧大要」解説 (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
さんと欲せしこと、一日に非ざりしも、南船北馬暖席になく、かつ二雪霜の間に集積せるところは、尨然紛雑し容易に整頓すべからずして、自ら慚愧せざるを得ざるものあり。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
信濃の山の上に咲く石楠の花の純粋にもたとえたいような、その美しい性質は、おのずから多くの人の敬慕するところとなり、世にもまれに見る家庭をつくり、夫房全氏との間に四人の愛児をもうけ
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)