「俳諧大要」解説「はいかいたいよう」かいせつ
明治二十五年六月以来、新聞『日本』に掲げられた「獺祭書屋俳話」が、翌二十六年五月に至り「日本叢書」の一として日本新聞社から刊行された。これが子規居士の著書の世に現れた最初である。明治俳句の進歩の迹をたずねる者は、この一篇を振出しとする居士の …