“関鍵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんけん66.7%
かぎ16.7%
くわんけん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
即ち蕪村によって居士の俳句観をうかがうことは、単に天明期の一俳人を伝うるに止まらず、明治俳句を知る上の重大な関鍵かんけんになるのである。
「俳諧大要」解説 (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
むしろ国に報知して遣ろうか、と。けれどそれを報知するに、どういう態度を以てしようかというのが大問題であった。二人の恋の関鍵かぎを自ら握っていると信ずるだけそれだけ時雄は責任を重く感じた。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
近松と両氏との立ち場の相違は、盛衰記の記事の改めぶりにも、うかがはれると云ふ事をさまたげない。近松はあの俊寛を作る為に、俊寛の悲劇の関鍵くわんけんたる赦免状のくだりさへも変更した。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)