“関羽”のいろいろな読み方と例文
旧字:關羽
読み方割合
かんう84.8%
くわんう15.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おそらくそれは、玄徳の義弟おとうと関羽かんうという者でしょう。関羽のほかには、そうやすやすと、顔良を斬るような勇士はありません」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
月のうす明るい夜で、丞相がしゃとばりのうちから透かしてみると、賊は身のたけ七尺余りの大男で、関羽かんうのような美しい長いひげやしていた。
ある日商人あきんどは、市街まち関羽くわんうべうで行はれるお祭りを見に往つた。居合はす人達は各自てんでに蝋燭を持つて、それを振りかざして何かの式をするらしかつた。
やがて本堂の正面の格子扉かうしどを音荒らかに開きたる者を見れば、年の頃五十には過ぎしと思はるゝ六尺豊かの大入道の、真黒き関羽くわんう鬚を長々と垂れたるが
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)