“あっけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呆気91.5%
飽気7.4%
唖気0.6%
呆然0.3%
惘気0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして私へは構わずにちんを離れて歩き出した。私はしばらく呆気あっけにとられ老人の姿を見送っていたが気がついて背後うしろから声をかけた。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あまりによく知り過ぎている平次の言葉に、岩松は飽気あっけに取られてその顔を眺めておりましたが、思い直した様子で、こう続け出しました。
思わず唖気あっけにとられた私は、その男の顔を見かえした。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
そうして呆然あっけに取られている我々に、あの三尊を初めて見た時の感銘を語って聞かせた。特に先生が力説したのはあの像の肌の滑らかさであったように思う。
岡倉先生の思い出 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
神父は惘気あっけにとられたなり、しばらくはただおしのようにまたたきをするばかりだった。
おしの (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)