“唖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おし89.7%
おうし4.3%
おふし2.2%
1.6%
おほし0.5%
ども0.5%
わっ0.5%
をうし0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何事にか夢中になって、それでおのれの背後に人の来り彳むことを忘れたのではありません。本来、この少年はつんぼで、そうしておしです。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
雪駄直せったなおしだか、おうしだか、何だか分らない。……聞えたばかり。無論、私を呼んだと思わないから、構わずこうとすると
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
或者は聾唖つんぼであつたが、信仰によつておふしが癒つたから、その信仰の宣伝に廻つて居るから金をくれと云うてくる。
私は、半ばにとられながら、その釦を押した。何処かで、かすかに合図のベルが鳴ったようだ——。どうも実に風変りなバー・オパールである。
白金神経の少女 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
日が暮れるだあに、何時いつまでおほしになつてるだ。
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
留守におとずれた客と見て、かの女はすぐ被衣かつぎって礼をした。黒髪やら、たもとやらに、きこめてあるこうのふくよかなが清盛のあいさつをひどくどもらせた。渡は、妻をひきあわせて
続いて黄金丸も垣を越え、家の中を走り抜けんとせし時。六才むつばかりなる稚児おさなごの、余念なく遊びゐたるを、過失あやまちて蹴倒せば、たちまわっと泣き叫ぶ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
けてながめうとおもはなを、つとのまゝへやかせていて、待搆まちかまへたつくなひのかれなんぢや! つんぼの、をうしの、明盲人あきめくらの、鮫膚さめはだこしたぬ、針線はりがねのやうな縮毛ちゞれつけ人膚ひとはだ留木とめきかをりかはりに
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)